「佐伯沙弥香について」を読んで

やがて君になる」のエピソード 0 である「佐伯沙弥香について」を読みました。

 

本書ではどういう経緯で今の佐伯沙弥香が形成されてきたのか、その輪郭がはっきりと浮かび上がるような出来でした。

個人的には本編では七海先輩に執着しているだけのように見えていたのですが(原作 3~4巻あたりまでですが)、この小説を読んで今ままで見てきた佐伯先輩の見方が変わって感情移入してしまいます。こう、自分の性 (サガ)を受け入れる姿勢っていうのが良いです。

もともと佐伯先輩が好きな人はもっと好きになるんじゃないかなぁ、と。

やがて君になるに限らないのですが、やっぱり登場人物の過去というのは、物語上善悪は置いておいてそのキャラを好きになるきっかけとしては非常に大きな要因だなというのも感じます。

「屋上の百合霊さん」という作品でも主人公の遠見結奈の過去が明記された瞬間「好き…」ってなりました。

やがて君になる」の本編もアニメも非常に盛り上がっているところなので興味ある人は是非読んで観てみてください。

原作の絵を踏襲していることもさることながら、アニメでも非常に細かい描写をして視聴者を萌えさせてくれるのでぜひぜひ。